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近藤史恵「サクリファイス」(新潮文庫)
評価:
コメント:ロードレースを知らない人でもミステリ好きではなくても、楽しめると思う上質の作品。ミステリとしても出来が良く、近藤史恵の『凍える島』とはまた別の世界がある。

 陸上選手から自転車ロードレースの選手になった白石誓。プロのロードレーサーとなり、チーム・オッジの新人選手としてトレーニングを重ねる日々を送っていた。日本でのレース、ツール・ド・ジャポンに参加することに決まった白石は、チームのエース石尾の黒い噂を聞き、尊敬しつつもどこか石尾のことを恐れている自分に気づく。そして欧州のチームが日本選手をスカウトするつもりだということを知る。

近藤史恵作品、自転車競技が取り上げられている、という2点で購入した作品。

近藤史恵は「凍える島」(鮎川哲也賞受賞)を読んで、「渋い。そして良い作品を書くが、あともうひと押し欲しい作者」という印象を持っていた。好みだが、手放しで他人に「良いよ」と薦められない、もやもやっとしたところがある著者だった。ミステリ作品としては非常に完成度は高いが、人物像の書き込みとかがもうちょっとね、という感じだったのだ。

それを良い意味で覆してくれた作品がこの「サクリファイス」。

これは皆にお薦めしたい作品。この夏Yonda?のお薦め作品にもなっているぐらいだから、万人に受ける仕上がりとなっている。しかも自転車競技って何?という方にも、お薦めできる。ミステリとか、あんまり興味ないんだけど……、という方にもお薦めできる、希有な作品となっている。

この一冊を読めば、ロードレースにも興味が出るだろうし(ツール・ド・フランスが楽しめるようになりますよ!)、ミステリの二重三重の仕掛けにも満足できること間違いなしである。

白石誓のロードレースに掛ける情熱は、近藤史恵さんが作品に掛ける情熱と何となく印象が重なるのは、偶然ではない気がする。その重なり具合が、この作品の滋味につながったのではないか、という気がしてならない。

| 役に立たない本情報&読了記録 | 08:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
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